2011年7月4日月曜日

徒然0704:安心した。

正直言って僕自身はあまりミッキーが好きではないので、娘にミッキーのキャラグッズを買い与えるような事はしていなかったし、観せるような事もしていなかった。

にも関わらず、知らぬ間に「キッキー!キッキー!」と反応するほどの好きっぷりでその姿を見たとき僕は戦慄を覚えた。先程書いた通り、我が家にミッキーの絵が入ったグッズは皆無だったからだ。あくまで嫁はアンパンマン推しだっし、僕はスーパーヒーロータイム推しだったからだ。

普段より僕のヒーロー推しに一抹の不安を抱えていた嫁は、これ見よがしにミッキー推しを計画進行して先のGWではついにディズニーランドデビューを果たし、平時はその時録ったパレード映像を流す始末。

僕の、娘に対するヒーロー教育が無に帰する。

そう確信した時は昨日の出来事。突然我が家にやってきた「足長おじさん」ならぬ、「縦長おじさん」が持ってきてくれたミッキーの特大ヌイグルミに反応する娘の姿を見た時だった。

自分の体の大きさと変わらないヌイグルミを頑張って抱きかかえ喜び歩き回る姿を見た時は当然その喜ぶ姿に僕も一緒になって喜んだが、同時に淋しさもあったのだ。

普通に考えればこの年頃の子が、しかも女の子がミッキーを好きになることは至極当然の事だ。仮面ライダーや戦隊ヒーロー物を観せる僕が確実におかしいのだ。頭ではよく理解している。だが僕は、ミッキーで喜ぶ娘の姿を見て、同時に自分の趣味を理解してくれる者の喪失を感じていたのだ。

数年経てば当たり前のようにやってくる喪失感だったと思う。だがせめて「パパのと一緒に洗濯機で洗わないで!」と言われるようになるまでは共感者でいて欲しかった。一緒に並んでスーパーヒーロータイムを観ていたかった。…淡い夢は予想よりも早く、終わりを告げた。やはり奴らには勝てなかったのだ。

僕は落胆しつつ仮面ライダーオーズの録画分を再生した。娘は別の部屋でミッキーに滞空パワーボムを決めて遊んでいた。いいんだ、これでいいんだ、これが当たり前なのだ。


オーズのオープニング曲が始まると同時に娘がやってきた。主人公のセリフが入る箇所で自発的に「へんちん!」と言った後ヘ(^o^)ヘ オーズ!(^o^)/オーズ!(^o^) 三オーズ!三(^o^)オーズ! (/o^)カモーン !!! てやってたので、僕は少し安心した。


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