2011年4月8日金曜日

徒然0408:許してください

不覚にも客先で涙が漏れた。
もうこの道を通ることもないだろう。


僕が担当になって早3年以上の付き合いとなるこのお客さんは、3月初旬に倒れてそのまま看板を仕舞う流れとなった。

けっこうな高齢の割にはそれを感じさせない活発さで、昔ながらの職人気質であり、ケチである。正直、何度も手間のかかる対応をさせられたり価格で泣かされたこともある。

だけどもこれは、裏を返せばそれだけお世話になったということだ。竹を割ったような性格なので、どんなに揉めても尾を引くようなことは全くなく、いつも笑顔で声をかけてもらった。

今日、最後の挨拶に行った。残務処理で忙しそうなところ、社長の奥さんが対応してくれた。社長はまだ入院中だが心配することではない、大丈夫ですと言ってくれた。

心ばかりの菓子折りも、始めは受け取ろうとしなかったが、お世話になった気持ちですと何とか受け取ってもらった。気付くと二人して涙を流していた。

営業になって初めて担当したお客さんの1人であり、右も左も分からない僕を逆にここまで育ててくれたお客さんです。

本当にお世話になりました。
本当にありがとうございました。
最後の最後で集金金額をミスした件は、別途あらためてご郵送しますので許してください。

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